月別アーカイブ: 2016年4月

情報流通の逆転とサイクルマーケティング

例えば美味しいパン屋はいくらでもある。そんな中である店を経営している人と知り合いになり、その気持ちを知って共感する。そうするともう他で買う気はなくなる。それがエンゲージされた状態。

情報の誕生、成長、流通、出口まで、時系列に揃い、その一つ一つのプロセスが全て信頼する人の手を介して伝えられることで初めて完璧なメッセージになる。情報は、6人を介すると世界中の全員に届くということが実験で証明されていることを考えれば、最初の1人に正しく相対することのレバレッジ効果は機械的に配信される企業のマス広告を遥かに上回る。それは商品開発の段階、種を見つけるときのコミュニケーションからスタートしている。

コンテンツは意図せず広告になり、広告フォーマットはコンテンツ化する。純粋コンテンツと広告の垣根は無くなり続ける。情報の流通は、完全にマスからピン対ピンになリ続ける。流通した情報の質は、実体験だけでなくその拡散によって検証され続ける。

マス情報の流通の縮小と反比例して広告倫理的に重要になるのは発信者のアイデンティティが個人レベルで明らかであって、誰のクレジットで発信されているのかということではないだろうか。

あらゆるハードがオンライン上のエレメントとなり、AIがコンテンツすら自在に作る世の中は、好まなくても確実に実現するだろう。情報が誰の手を経てどう流れてきたかもトレースできること。これによって情報の信頼性を担保すること。これがオンライン社会で大きなテーマになるかもしれない。

チームラボ・猪子氏が語る、「やりたいこと」を見つけるたったひとつの方法

やりたいことがみつからなくてもいい。

「やりたいことなんか見つからないですよ。見つからない、見つからない! 時代とともに必要なスキルってすごい勢いで変わっていくわけです。新しい時代で必要なスキルを学校が若い子に教育してくれたら、古い人たちはその新しいスキルを持ってないから(若い子が)必要がられるんですよ。

そうすると適当な感じでも「やってやって」みたいな感じで仕事がいっぱい貰えるし、就職も受かるし。そのうちに社会に必要とされているから何か嬉しくなってきて、もう少しやろうかっていう感じで「この仕事もいいかな」と思ってくるっていう。何が言いたいかわからなくなってきたけど。」(logmiより

古い記事だが猪子さん、いいことを言うなと思う。

ずっと、自分はやりたいことがたくさんあるし、やれることもたくさんあると思ってきた。でも、いくつかサービス立ち上げたり、起業してみたり。でも、段々と自信がついてきたら、いつの間にかそれは単なるエゴになっていた。

やりたいことをやれば、はキレイ事。

やりたいことが明確な人はそれだけで幸せなこと。分かっていてもやらないなら何か理由があるか、実はやる気がない。

普通は突き詰めれば突き詰めるほど何も見つからなくて悶々とするわけで。だからこそ、無駄に理由を探して時間を過ごすよりも、行動して、身の回りに波を作り出してみたほうがいい。

それでも、そんなことは分かっていても、時には時間が必要なこともある。分かっていても、理由を探したくなるからこそ人間なのであって責めることはできないなと思う。

でも、生きがいというものは、人との関わりの中からしか生まれてこないものだし、自分が切り拓いたように見える道も、全て、両親を含め、誰かとの関わりの中で自然と背中を押され、自分が役に立てたという感覚があり、そういった繰り返しの中で無意識に創りだされ、歩みだしていったものだということは言えると思う。

結局のところ、人は、テロリストでさえ、誰かの役に立たないと感じることはできない生き物で、何かを成し遂げたい、という欲望は全て最終的にそこに回帰している。それって本当に人間の根幹にあるもので、AI時代、ロボット時代でもロボットと人間の大事な差になるのかもしれない。

参照元:http://logmi.jp/9198(チームラボ・猪子氏が語る、「やりたいこと」を見つけるたったひとつの方法)